家計見直しの総論
法律とお金の問題からのアプローチ
当事務所では、平成14年から、住宅ローンやクレジットカードの返済が困難になった方の債務整理の案件(自己破産・個人再生・借金問題)に取り組んできました。
また、平成17年にはAFP(ファイナンシャルプランナー)の登録をし、法律面とお金の問題の両方の観点から、家計の見直しを考える取り組みをしています。

家計見直しの目的は、文字通り「家計の破綻」を防ぐことです。
「家計の破綻を防ぐ」とは、個人再生や自己破産等、法的な整理をしなければならない状態になる前に、『家計を立て直す』ということです。
このページでは、支払いが困難になられた多くの家計を拝見してきた司法書士の経験から、一般的な傾向と対策をまとめています。
家計破綻になりがちな傾向
家計の破綻に陥りやすいご家庭には、下記の傾向があります。
● 「収入の多い時は、その分支出も多くなる」
● 「収入が下がったとしても、生活レベルを下げるのは難しい」 |
収入が下がったとしても、支出を削減(家計の見直し)する前に、貯蓄を取り崩したり、クレジットカードを使うことで、今までの生活を維持しようとされる、という傾向があります。
結果的に、貯蓄があったとしても、あっという間に貯蓄がなくなってしまう。
クレジットカードを使うことで、余計に負担を増やしてしまう、という悪循環に陥ります。
また、気持ちの持ち方の部分で、ありがちな傾向もあります。
●「問題を先送りする」
●「何とかなるだろう」と考える |
貯蓄の取り崩しや、クレジットカードを使うことで今までの生活が維持できていれば、「支出>収入」という根本の問題に気付きにくくなります。また、「支出>収入」という現実に薄々気付いていても、支出の見直しを自力で行うことは、なかなか難しいのが現実です。
結果的に、どこかで家計の破綻が起こり、付随してさまざまな問題が表面化してきます。
家計の見直しに際しては、まず、こういった家計の破綻に「陥りがちな傾向」を押さえておくことが重要です。
★アドバイス!
以上から学べること
- 支出を減らすためには、意識して見直しをする必要がある
- 家計の見直しは、早期に。まだ余裕がある状態で着手するほうがいい
家計の見直しの流れ
家計の破綻から生じる問題として、直接的に生じる一番大きな例としては、「ローンの返済不能」です。
住宅ローンの返済ができなくなると、マイホームを売却して返済に充てたり、競売になって自宅を売却される、という可能性が出てきます。また、住宅ローン以外にも、クレジットカードやカードローンを抱えていると、裁判所での法的整理。自己破産や個人再生の申立てをしないと解決できない、という可能性もあります。
つぎに、夫婦や家族関係の悪化です。
家庭内での金銭問題は、夫婦や親子の関係の破綻に結びつきやすいです。
それと、心身の不調です。
お金の問題はストレスです。身体を壊して、仕事に出られなくなってしまう。仕事に支障が出る、お金の管理ができなくなる、という、悪循環に陥ってしまうと、家庭も仕事も両方失ってしまう、ということにもなりかねません。
家計を破綻させないために
家計の問題は、同居の家族全員で取り組むことが不可欠。
しかし、借金は「家族に内緒」という方が、意外という程多いのが現実です。
家族で情報共有するポイントとしては、下記のような内容が考えられます。
1.家計支出の見直し
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収入と支出のバランスが取れているか、数字で検証する。
現時点では問題が見えなくても、子どもさんの教育費等、少なくとも5年先、10年先の資金計画にも支障が生じないか、という長期的な視野に立った資金計画が必要です。 |
2.家族で価値観の共有
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「あれも必要、これも必要」と考えていると、無理が生じる可能性あります。
どの支出を優先するのか、優先順位を家族で確認しましょう。 |
3.家族で家計の状況を共有
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任せたまま、もしくは任されたままにせず、定期的に夫婦で収支を確認し合う、という時間が大事です。 |
また、数字だけを追わず、「考え方自体を変える努力をする」ことも必要です。『節約、節約』と考えていると、ストレスが溜まるだけだからです。
固定費を削減し、できる対策を取って、あとは自分で決めた小遣いで自由に生活を楽しむ。こんな感覚が必要なのではないかと考えています。
家計の見直しの流れ
1.現在の家計の状況を知ることから始めます。
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1ヶ月の家計表と、年間予想額を作成します。
当事務所オリジナルの「家計かんたん計算シート」と、「かんたん家計簿(1年用)」は、ダウンロードのページからダウンロードできます。 |
2.家計表を見て、削れる余地がないか確認します。
家計の管理は、ご家族みんなの問題です。
ご家族がいらっしゃる場合は、一緒に考えてもらいましょう。
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家計収支が赤字になる場合は、収入を増やす手段を検討するか、どこかで支出を削ることができないと、家計は成り立たなくなります。 |
当事務所の家計相談(相談フォーム経由限定) |
ご自身で家計見直しのご判断が難しい場合に、多くの家計を拝見してきた当事務所が、第三者の目で客観的なアドバイスをさせていただくことも可能です。住宅の取得や債務の整理に限らない家計相談です。
料金は、22,000円です。
事務所にてお客様のお話しをお聞きした後(1時間程度)、後日、現在の家計状況の分析・改善点の提案をし、レポート(A4−2枚程度)にまとめます。
お客様には、最低限、ダウンロードのページにある「「家計かんたん計算シート」の作成をお願いしています。給料明細や通帳等の資料のご用意と、ご家族の年齢を教えていただくことで、より詳しいご提案ができます。
■「家計相談」は、細かなやり取りをする必要性から、『相談フォーム』経由のご依頼限定とさせてもらっています。
ご質問やお問い合わせも、『相談フォーム』からお願いします。 |
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家計見直しの実践例 |
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家計見直しの中で大きな比重を占めるのが「固定費」。住宅ローン、自動車代、保険料など、項目ごとに見直しのポイントを上げています。 |
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住宅ローン・個人再生のご相談は、堺市・三国ヶ丘駅近くの司法書士・FP吉田法務事務所へ
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駅前ロータリー(大阪信用金庫と餃子の王将側)を出て、ソフトバンクショップ手前の筋を右折。60m程で着きます。
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